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ペットと家族とが快適に過ごすためには、どのような工夫が家にあるとよいでしょうか?
ポイントは、ペットにとっての安全性です。ペットの習性を理解した上で安全性に配慮し、快適に過ごせる工夫をしなければなりません。
今回は、ペットと暮らす家づくりの6つの工夫について解説します。
室内には、ペットの足腰に優しい床材を使用しましょう。特にフローリングは、犬の肉球と相性が悪いので、足を滑らす原因になります。興奮して走り出すと、勢いのあまり足を取られ、転倒の危険性も。
転倒防止には、グリップ感のある床材を使用しましょう。例えば、ペット用コーティングを施した床材やコルク材などです。フローリングを使用する場合でも、滑り止めコーティングされた床であれば転倒を防げます。
また、部屋の段差は足を取られる原因に。フラット設計を基本に段差ができる場所にはスロープやステップを利用しましょう。
階段前や玄関には、ペットが出入りしないようにペットフェンスを設置しましょう。階段の上り下りは、犬の腰に負担がかかります。
人間にとっては、片足を軽く上げ下げして登り下りできる階段も、犬にとっては身長以上の高さをジャンプしなければなりません。
特に、足が短く胴が長いダックスフンドやコーギーなどは、体を反らさなければ登れないため、腰への負担はさらに大きくなります。
また、玄関の上がり框は、階段以上の高さになることも。ペットが興奮したはずみで、玄関に飛び出さないようにフェンスを利用しましょう。
庭にドッグランがあると、ペットのストレスも解消されます。研究結果でも犬は走ると、「心地よさ」を感じる脳内物質が分泌されることが明らかになっています。(※1)
散歩では、飼い主に合わせて歩く犬もドッグランがあれば、思う存分走り回れるでしょう。
また、ストレス軽減には、トイレスペースの工夫も有効です。
排泄中、見られるのを嫌がる犬もいます。例えば、家族の視線を感じると我慢する犬もいるようです。排泄への抵抗感を減らすためにも、家族から見えない位置にトイレスペースを設置しましょう。
※1)参照元
犬にとって「走る」ということ、人にとって「犬と走る」ということ ( 犬のココカラ)
https://www.green-dog.com/cocokara/issho-ni-motto/the-meaning-of-running-for-dogs-and-people/
動線を考慮した設計にすると、飼い主の利便性も向上します。
庭に洗い場があると、ドッグランで遊んだ後もスムーズに入室しやすく飼い主も便利です。なおかつ、散歩からの帰宅後に通過する動線上であれば、さらに使い勝手がよいでしょう。
また、室内の回遊動線の確保は、ペットの運動不足解消策になります。ぐるりと室内を歩き回れる動線設計なら日常的に動き回れるので、肥満防止に有効です。
清掃性が高いクロスや床材を使用すると、排泄後の処理も手軽です。
シニア犬は老化の影響で神経や筋肉が弱り、排尿間隔が短くなり、トイレも失敗しやすくなります。
また、加齢による脱毛も増加する傾向に。そのため、清掃性が高い防水・防菌機能のある壁紙を使用しましょう。
ペットカメラは、外出先からシニア犬の様子を確認できるアイテムです。
元々犬は夏場に弱く、比較的冬に強い生き物です。しかし、シニア犬になると、人間と同様、体温調節機能や筋力の衰えにより、寒暖差への適応力が低下します。
家族がいる場合だけではなく、留守中にも温度をチェックして、最適な温度を維持しましょう。
今回は、ペットと家族が快適に暮らせる家づくりのポイントについて解説しました。
ペットの安全性の確保が、ご家族の安心感や快適性につながります。ペットが末永く健康に暮らせる家づくりを基本に考えましょう。
そのうえで、ご家族とペットの生活スタイルに照らし合わせて、今回紹介したポイントを取り入れてみてください。