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新築戸建ての購入を検討される際には、立地や価格、間取りなどに注目される方も多いでしょう。立地や間取りも大切な検討要素ですが、「住宅の性能」を意識することも大切です。2021年には建築省エネ法が改正建築省エネ法に生まれ変わり、住宅の性能部分について重視されています。今後はますます注目が高まる
「高性能住宅」ですが、今回は高性能住宅の基本知識からメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
高性能住宅とは、「気密性・断熱性・耐震性・耐久性」の4つに優れた家のことを指します。気密性とは、すき間が少なく、外の空気が入り込みにくい状態です。耐熱性とは、断熱材などを使って外の気温の影響を受けにくくしたものです。耐震性は、地震に強い家のことであり、耐久性は長く安心して住める状態のことです。これらの4つに優れた家のことを「高性能住宅」と呼び、家づくりにおいて重要視したいポイントです。また、省エネという観点から国も高性能住宅を推進しており、税制面や補助金などのメリットが得られます。
高性能住宅には下記のようなメリットがあります。
・光熱費が抑えられる
・家に長く安心して住める
・地震などの災害に強い
・ヒートショックのリスクが下がる
気密性や断熱性が高まることで、エアコンなどで調整した空気が逃げにくく快適に過ごすことができます。冷暖房の室温を一定に保てるため、光熱費を抑えられることもメリットです。また、耐久性にも優れているため長く安心して住めるでしょう。そして、ヒートショックなど健康状態のリスクを軽減できることもメリットです。ヒートショックとは、温度差により血圧や脈拍が変動し、場合によって心臓発作などを起こす危険性がある状態です。ヒートショックのリスクが高い高齢者にとっても、安心して住める家と言えるでしょう。
一方、高性能住宅には下記のようなデメリットもあります。
・断熱材の導入などにより費用がかかる
・壁の内側や天井裏で結露が発生するリスクがある
・気密性の高さによりハウスダストやシックハウスなどのリスクが高まる
高性能住宅にする場合、断熱材などの導入により費用がかかります。導入後の光熱費が抑えられることを考えると大きなデメリットにはなりませんが、費用がかかることを覚えておきましょう。また、気密性が向上することにより壁の内側や天井裏で内部結露が発生する可能性があります。さらに、室内の空気が部屋の中に留まることでハウスダストやシックハウスなどのリスクが高まります。シックハウスなどのリスクを軽減されるためにも2003年以降は24時間換気システムなどの設置が義務付けられています。
今回は、高性能住宅の基本知識やメリット・デメリットについてご紹介しました。高性能住宅は気密性や耐震性などに優れ、長く住み続けられる家として国が推進を進めています。高性能住宅へのリフォームには費用がかかりますが、税制面での優遇や助成金なども用意されているので、気になる方はぜひ活用されることをおすすめします。